やっと貴方のものになれる、狼さん
「あの子は呪われている」
「隣村の生き残りだろ?」
「村人全員食い殺された」
「鋭い牙の獣に皆が……」
ジェイドは全ての過去を忘れていた。
日々が経つにつれて少しずつ記憶は蘇り、家族や自分の生まれ育った村のことなどを徐々に思い出すようになっていった。
ただ「村人全員食い殺された」という事件当時の記憶はハサミで断ち切られたかのように抜け落ちたまま――。
「お前がほしい」
「俺を食べたいの? いいよ……貴方と一つになれる、狼さん」
■吸血鬼×記憶喪失の青年/赤ずきんパロ■
「隣村の生き残りだろ?」
「村人全員食い殺された」
「鋭い牙の獣に皆が……」
ジェイドは全ての過去を忘れていた。
日々が経つにつれて少しずつ記憶は蘇り、家族や自分の生まれ育った村のことなどを徐々に思い出すようになっていった。
ただ「村人全員食い殺された」という事件当時の記憶はハサミで断ち切られたかのように抜け落ちたまま――。
「お前がほしい」
「俺を食べたいの? いいよ……貴方と一つになれる、狼さん」
■吸血鬼×記憶喪失の青年/赤ずきんパロ■
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。