僕の手は暖かいですか。

君の手が冷たいのは、君の心が冷たいからなのだろうか。それとも、心を暖かくしたぶんだけ、手は冷たくなってしまったのだろうか。どちらにも言えてしまうし、どちらでもいい。
でも、一つだけ言えるのは、手が冷たいのは心がどちらかではあるということだ。手は心の象徴であり、過去や未来もうつしだす。僕にはそれを読み取ることはできないけれど、君の過去と未来と、心とが全て束になった総体を握ることは間違いなくできて、握ることさえできれば十分と思っていた。
24h.ポイント 0pt
0
小説 184,511 位 / 184,511件 現代文学 7,864 位 / 7,864件