魔王の手下ってのも楽なもんじゃない
ラミレスは、人類最初の裏切り者である。
魔徒歴6年、ムレイン共和国辺境の農村ローレに魔族が押し寄せた。
「この街で、反乱組織結成の兆候を確認した!」
身に覚えのない容疑に戸惑う住民達。
張り詰めた空気の中、一人の少年ラミレスが叫ぶ。
「俺が言ったんだ! 魔族なんて怖くないってな!」
魔族軍は火種を摘むため、少年を連れ去った。
ラミレスが連れ去られた日から五年後。
幼なじみのレミアは、ラミレスとの約束を胸に、人類を守る力を求めて軍へ志願する。
過酷な訓練。
仲間との出会い。
何度倒れても立ち上がり、もう失うことがないよう一歩ずつ前へ進んでいく。
やがて少女は、人々から“救世主”と呼ばれるようになる。
信じることだけは、誰にも奪えない。
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