三人の嫌われ「よしこ」――大手が匙を投げた老舗店の再建を人事のきまぐれで任される
大手コンサルタントが匙を投げた老舗呉服店。
その再生を任されたのは、社内ワースト3のOLだった。
三枝佳子。気が強く、協調性に欠ける。
石田喜子。やる気がないように見えて、何を考えているのかわからない。
長山良子。仕事が遅く、周囲の足を引っ張ってばかり。
社内で厄介者扱いされていた三人。
しかも、全員名前は「よしこ」。
そんな三人に与えられたのは、二十年も売上が落ち続け、何度も再建に失敗した老舗呉服店・丹波屋の立て直しだった。
ところが、店主の橘は首を縦に振らない。
店を売る気も、閉める気もない。
ただし、店をどうしたいのかも語ろうとしなかった。
売上を伸ばす? SNSで宣伝する?
そんなありきたりな提案は、とうに試されている。
三人が見つけたのは、誰もが見落としていた店主自身の価値だった。
「店を再生すること」と「店を残すこと」は、同じではない。
社内ワースト3のよしこたちが、老舗呉服店と、そこに残された大切な思いに向き合う。
三人寄れば、よしこの知恵。
不器用な三人の、ちょっと変わった事業再生が始まる。
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