【完結】姫神子と王子

 とある田舎の村で家族と暮らしていた桜ノ。毎日家の手伝いをして、その日その日を暮らしていた。
 けれどある日、村にやって来た立派な身なりの青年に声をかけられ桜ノの日常は少しずつ変わっていく。
 桜ノは青年の恋人になり、家族の生活は保障するという言葉を信じて青年の屋敷で暮らすことになったけれど……。
 どうしてか、そのときの記憶があいまいで家族がどこで生活しているのかもわからない。家族に会いたいと願い出るどころか、外に出たいという願いさえ聞き入れてはもらえない。
「桜ノは、俺だけ見ていればいいの。俺だけを見て、俺だけに興味を持って」
 その言葉は、好意からくる独占欲か。それとも、別の価値による支配欲か。
 姫神子としての価値を見出された少女と恋人として独占したい不器用王子の物語。
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