愛されるのは私じゃないはずなのですが

「おかしいわ、愛されるのは、私じゃないはずなのだけど……」

天から与えられた『特性:物語』によって、自分の生きる世界の、『もっとも物語的な道筋』を知るリリー・ロザモンテは、自分が婚約者のゼノ・フェアトラークに愛されないだろうことを知っていた。そして、愛を知らないゼノが、ある少女と出会って愛を知ることも。

その『ゼノが愛を知る物語』を辿らせるために動いてきたリリーだったが、ある日ゼノから告げられる。「君を愛している」と。
24h.ポイント 0pt
9
小説 184,046 位 / 184,046件 恋愛 56,005 位 / 56,005件