勇者消失〜帰還したのは剣だけでした〜
なぜ英雄は帰ってこなかったのか?
剣だけが戻ってきたのか?
十年にわたる魔族との大戦――その終結を告げた凱旋の列には、英雄の姿がなかった。
ただ一振りの聖剣《ディア・ルーナ》だけが、誰にも触れられることなく王都に戻ってきた。
英雄リアンの従者であり、いまは記録局に勤める青年・ユリウスは、戦いの記録が「存在しない」ことに気づく。
戦争の報告書、従軍者の名簿、命令書……すべてがごっそりと消されていた。
なぜ、英雄は帰らなかったのか?
なぜ、その記録さえも残されていないのか?
そして、なぜ“剣だけ”が戻ってきたのか?
記録係の青年と、鍛冶師の娘が追うのは、語られることのなかった戦の真実――
静かに始まる、英雄失踪ミステリ・ファンタジー。
剣だけが戻ってきたのか?
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