拝啓 未来に残らない僕たちへ

人類は、地球を捨てる選択をした。
進む気候変動、失われる大地。
「選定」された人間だけが、新天地へと旅立つ。

病室に横たわる16歳の少年・綾瀬 朔也(あやせ さくや)は、その選定から外され、“不要な側”に分類された。
生きる術はない。あるのは、静かな終わりだけ——
……のはずだった。


「それでも私は、ここにいる。あなたと一緒に」


少年が、もう一度生きたいと思ったとき、物語は静かに動き出す。

人類に残されたのは、選ばれた者たちの未来か、
それとも選ばれなかった者たちの、もうひとつの物語か。

これは、「未来に残らない」僕たちの、生の記録。
拝啓、誰かへ届け。僕たちがここにいたという証を—— 
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