御簾の向こうの事件帖
【第1部 完結】
彼女はまさに、安楽椅子探偵ならぬ、『安楽御簾探偵』ーーー平安時代、権大納言 花房家には、変わり者の次女がいた。
華やかな姉、可憐な妹に比べて、地味な顔立ち。女だてらに漢詩を読みこなす彼女は、皆から、頭でっかちな「土筆(つくし)」姫と呼ばれていた。
ある日、野心家な父が、今をときめく近衛中将、藤原時峰(ときみね)を婿にしたいと、「家に招いて、しこたま酒を飲ませ、三女の菫の寝室にぶち込んで既成事実を作る」という、とんでもない謀略を企てた。
男嫌いの菫に泣きつかれ、菫の代わりに時峰と対峙する土筆。色男と名高い時峰に警戒する土筆だったが、会ってみると、時峰は意外と紳士的だった。それどころか、時峰は土筆に悩みを打ち明ける。
その悩みとは、友人の姫が何者かに殺されたらしいーーーというもので……
時峰の話を聞いていた土筆の頭に、ある考えが浮かんだ。
事件を解決に導く探偵は、御簾の向こうにいる。土筆姫の平安探偵譚、ご覧あれ。
*キリの良いところなので、資料集め等々のために一時的に更新を止めてます。再開までお待ちください。*
※R15。一般的な推理小説レベルの描写が出てきます。
※5〜7話で一つの話となるように書く予定です。
※区切りの良いところまでは、なるべく一気に更新しましすが、話の切れ目(章の区切り)で更新があきます。ノンビリ更新。
※時代考証甘めにてご容赦ください。参考文献は完結後に掲載の予定です。
※小説家になろうから転載しています。
彼女はまさに、安楽椅子探偵ならぬ、『安楽御簾探偵』ーーー平安時代、権大納言 花房家には、変わり者の次女がいた。
華やかな姉、可憐な妹に比べて、地味な顔立ち。女だてらに漢詩を読みこなす彼女は、皆から、頭でっかちな「土筆(つくし)」姫と呼ばれていた。
ある日、野心家な父が、今をときめく近衛中将、藤原時峰(ときみね)を婿にしたいと、「家に招いて、しこたま酒を飲ませ、三女の菫の寝室にぶち込んで既成事実を作る」という、とんでもない謀略を企てた。
男嫌いの菫に泣きつかれ、菫の代わりに時峰と対峙する土筆。色男と名高い時峰に警戒する土筆だったが、会ってみると、時峰は意外と紳士的だった。それどころか、時峰は土筆に悩みを打ち明ける。
その悩みとは、友人の姫が何者かに殺されたらしいーーーというもので……
時峰の話を聞いていた土筆の頭に、ある考えが浮かんだ。
事件を解決に導く探偵は、御簾の向こうにいる。土筆姫の平安探偵譚、ご覧あれ。
*キリの良いところなので、資料集め等々のために一時的に更新を止めてます。再開までお待ちください。*
※R15。一般的な推理小説レベルの描写が出てきます。
※5〜7話で一つの話となるように書く予定です。
※区切りの良いところまでは、なるべく一気に更新しましすが、話の切れ目(章の区切り)で更新があきます。ノンビリ更新。
※時代考証甘めにてご容赦ください。参考文献は完結後に掲載の予定です。
※小説家になろうから転載しています。
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はじめまして。
最新話(3章)まで読ませていただきました。
私はミステリーが大好きでして、大感激しています。
物語の時代設定が平安時代でありながら
魔法とか妖術とかの特殊能力は無しに、
事実だけをもとに分析し、推理し、真実を明らかにしていく推理小説。
私には新しい出会いで、すごいうれしいです。
平安時代。
あのころは、起きた犯罪の数々は、
おそらくろくな捜査もおこなわれなかったでしょう。
そして結局、モノノケの仕業とか、呪いとかによるものとされてきたのでしょう。
でも。土筆姫は違います。
事件現場の様子や起きた事実だけをもとに、真実を明らかにしていきます。
しかも土筆姫は深窓のお姫様。外出などできません。
なので第2章までは、
現場検証したり、容疑者と対面したりするのは、パートナーの時峰様でした。
お二人は、最高のチームですね!
そして第3章では……
ついに『事件』そのものが、土筆姫と家族の中に侵入してきました。
土筆姫の活躍で真犯人がわかり、動機もわかったけれど
この後もまだ何か起こりそうで怖いです。
時峰様、どうかどうか、大切な人たちを護りぬいてくださいっ。
長々と書いてしまいました。すみません。
これからもずっと応援しています。
感想ありがとうございます!
こちらこそ、このような熱い感想をいただき、大感激しています!!
平安時代でありながら、あくまで「探偵小説」を貫きたいという作者のこだわりも、
外に出られないがゆえに「安楽椅子探偵」にならざるを得ないという設定も、
丸っと感想に込めていただき、「なんて素敵な感想なんだ!!」
と、何度も読み返してしまいます!!
ちょうど、安楽椅子探偵(というより推理小説…)の難しさに
頭を抱えていたところだったので、とても励みになりました。
この先も、「その時代だからこそのミステリー」を意識しつつ書いていけたら、
と思っています。
更新遅めですが、引き続き、気長にお待ちいただけたら幸いです。
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