写字塔の囚われ王女はうそつき騎士の愛を綴らされる

 国境の修道院に母親と共に捨てられた、王の妾の子――王女・ヴィオレッタ。
 彼女は母親が病で臥せってからは、一人で写字塔に閉じ込められるような毎日を送り、写本技師として一生を終える覚悟をしていた。

 そんなヴィオレッタの元に、近づく戦火のために修道院周辺を警護することになったという、美貌の神殿騎士が現れる。
 彼は修道院に大金を積んで彼女を技師として指名し、「迫る戦いの前に、免罪符ならぬ免罪書を書いて欲しい」と依頼する。

 ヴィオレッタは仕事として告解される罪を綴っていくが、偽名を使う彼が語る罪である過去は、自身と交錯していたことを知る。
 そして彼の目的には、修道院の調査と、何よりヴィオレッタに自由を与えることが含まれているとも。


 やがて免罪書の制作が終わりに近づいたとき、戦火が修道院に忍び寄り……。


※一部、性的・性暴力的な表現があります。実際には描写されません(またヒーローに関しては、行うつもりもありません)がご注意ください。

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お題「『君を逃がさない』系ヒーロー」で書きました中編です。全20話。
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