セルマル文明物語 ヴァルナとセリオ
二つの月が潮を動かす星。その水辺に、二人の少年が生まれた。
川と海に支えられた文明、セルマル。
豊かな穀倉と賑わう港の陰で、低地に暮らす人々は、水と貧しさ、そして権力に翻弄されていた。
潮目を読む天賦の才を持つヴァルナは、父と舟に乗り、水のわずかな変化から進むべき道を見抜く。だが、ある日の理不尽が、少年から家族も自由も奪い去る。
一方、ぼんやりとして、厄介事にばかり首を突っ込むセリオ。特別な才能を持たない彼の周りには、なぜか行き場を失った人々が集まってくる。
自らの力で道を切り開く者。
他者を受け入れることで道をつなぐ者。
異なる二人の歩みは、やがてセルマルの行く末を動かしていく。
惑星の形成から生命の進化、文明の誕生までを積み重ねたオリジナル世界『二つの月を持つ星』。その世界に生きる者たちを描く、第一の物語。
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