大奥の帳簿姫~捨てられた武家娘は、女たちの涙と幕府の裏金を暴きます~

下級旗本の娘・瀬尾弥生は、算術と帳簿整理だけが取り柄の地味な武家娘だった。

父の借金、母の浪費、妹の嫁入り支度、婚約者の家の帳簿。
家のため、婚約者のため、妹のため。
弥生はずっと黙って支えてきた。

だがある日、婚約者の榊原直之は、弥生に婚約破棄を告げる。

「お前は賢すぎて、女として可愛げがない」
「菊乃の方が、妻にふさわしい」

直之が選んだのは、弥生の妹だった。

家族は弥生を守らなかった。
母は「姉なのだから妹の幸せを祝え」と言い、父は家の体面だけを気にした。

すべてを失った弥生に与えられたのは、大奥の古帳簿を整理する仕事。
誰もが嫌がる、地味で埃っぽい役目だった。

しかし、弥生は気づいてしまう。

薬代、反物代、扶持米、嫁入り支度金。
帳簿に残された数字の奥に、女たちの涙と、幕府を揺るがす不正が隠されていることに。

「数字は、嘘をつきません。嘘をつくのは、いつも人です」

捨てられた武家娘は、算盤ひとつで大奥の闇を暴く。
婚約者を奪った妹。
娘を道具扱いした母。
女中たちを食い物にする御用商人。
そして幕府中枢に巣食う男たち。

これは、泣き寝入りしてきた女たちの恨みを帳簿に刻み、ひとつずつ裁いていく、江戸大奥ざまぁ時代劇。

短め紹介文

婚約者に捨てられ、妹に居場所を奪われた下級旗本の娘・瀬尾弥生。

家族にも見放された弥生が辿り着いたのは、大奥の古帳簿を整理する仕事だった。

だが、彼女が帳簿を開いた時、そこに記されていたのは単なる数字ではなかった。
薬代の水増し、反物代の横領、消えた女中の名、偽りの証文。
大奥の帳簿には、女たちの涙と幕府の闇が残されていた。

「数字は、嘘をつきません」

算盤ひとつで婚約者を、妹を、毒親を、御用商人を、幕府の権力者を追い詰める。
捨てられた武家娘による、痛快でドロドロな大奥ざまぁ時代劇。
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