ピンク頭で男爵令嬢だからと言って勝手にお花畑ヒロインだと決めつけないで下さい

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今日は、パルミラ様との約束もないし…


体力温存の為に、寝ておこう！


アイラは、学園に着くといつものように結界を貼って眠った。


しばらくすると、誰かが結界に干渉しようとして弾かれた。


ちょっと…


誰よ？


乙女の眠りを妨げようとする輩は…


アイラが薄ら目を開けると…


王太子様が結界に弾かれて、軽く焦げたらしい…


これは、聞きしに勝るアホの子なのか…


自慢の銀色の髪がところどころチリチリになっていて、白い制服も焦げこげって…


アイラに用事があり、話しかけたかったのかも？とは思ったが…


王太子の側近にも、裏切り者がいるかもしれないので今は、関わらない方がよいだろう。


演技出来なそうなんだもん…



何か言いたげな王太子は、スルーしておこう！


王妃様とアンナ様には伝えたんだし、事情をあまり知らない私が介入しない方がいいはずよね？
  


アイラは、自分の都合がよいように解釈しもう一度眠りにつこうとしたが…


この調子だと、しつこく声をかけてきそうだなぁと思い、


王太子や周りに、気づかれないように転移して帰った。


アイラの席には、眠っているアイラにしか見えない替え玉君を置いてきたので問題はないはずだ。


おじ様には、王家のゴタゴタに巻き込まれたくないので休みますので、後ほど替え玉君の回収お願いしますと連絡しておいた。


あの王太子には、もっと色んな勉強をしてもらわないとね。



タウンハウスに帰ると、使用人たちが学園で何かありましたか？


お嬢様が可愛いから誰か嫌がらせをしてきたのですか？とみんな心配しているのだが…


アイラをよく知る者たちは…



うちのお嬢に限っては、虐めてきた方が心配ですよ。


倍返しで、報復してるはずですからねぇ。


学園内でアイラ様以上の魔力があるのは、ダニエル様位でしょうし…


領地にいる時からアイラに仕えている者たちは、アイラに嫌がらせをした方の安否を心配するのだった。


侍女のエリにミルクティーをいれてもらい、チョコクッキーを食べながら…


「ちょっと！


私は、か弱い乙女なんだからね？」と周りに訴えてみたのだが、聞こえないフリをされ


もう…


今日は寝倒すから！と拗ねるアイラでした。


マイヤーズ家の使用人たちは、アイラに過保護ではないらしい。