「君より彼女を愛している」婚約破棄された翌日、隣国から求婚状が届きました
「エレノア。君との婚約を破棄する」
王宮の大広間に、その言葉が響き渡った。
楽団の奏でていた音楽が止まり、貴族たちの視線が一斉に私へと集まる。
私は手にしていたワイングラスを静かにテーブルへ置いた。
目の前に立つのは、私の婚約者である王太子、アレクシス殿下。そして、その腕にしがみつく淡いピンク色のドレスを着た令嬢、リリアーナ・ベルン伯爵令嬢。
彼女は大きな瞳に涙を浮かべ、私を見つめていた。
もちろん、悲しみに暮れているわけではない。
王宮の大広間に、その言葉が響き渡った。
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