闇の虜囚
高校三年の春――梶谷透は卒業後の進路のことも考えず、怠惰な日々を過ごしていた。彼には実の姉である深月を、通り魔に殺害された過去があった。その通り魔が罪を認めないまま留置場内で自らの命を絶ったことにより、理不尽な世の中における希望を、これまで見出せずにいた。
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