夢に溺れて
始発の電車に揺られて、とれない疲れを背負って出勤する。
だから、途中居眠りしてしまうのも、仕方ないと思っていた。
夢と現実の境目をゆらゆらと揺蕩っていると、となりに乗ってきた乗車客の荷物の角がするりと太腿をなぞった。
――ふと体が思い出したのは、かつて付き合っていた恋人とのセックスだった。
耳にかかる温かい吐息と、蜜口をなぞる骨ばった指が脳裏によみがえる。
腰を掴み奥を抉る挿入に、こぼれてしまう嬌声を必死に飲みこんだ。
うたた寝の夢の中なのか、それとも現実なのか。
いけないと思いながら耽る淫靡な行為に、奥底に沈められていた官能がよみがえる。
読んでいただき、ありがとうございます。タイトル変えました。
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