【R18】電車

 
 始発の電車に揺られて、とれない疲れを背負って出勤する。
 だから、途中居眠りしてしまうのも、仕方ないと思っていた。
 夢と現実の境目をゆらゆらと揺蕩っていると、となりに乗ってきた乗車客の荷物の角がするりと太腿をなぞった。
 
 ――ふと体が思い出したのは、かつて付き合っていた恋人とのセックスだった。

 耳にかかる温かい吐息と、蜜口をなぞる骨ばった指が脳裏によみがえる。
 腰を掴み奥を抉る挿入に、こぼれてしまう嬌声を必死に飲みこんだ。

 うたた寝の夢の中なのか、それとも現実なのか。
 いけないと思いながら耽る淫靡な行為に、奥底に沈められていた官能がよみがえる。
 
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