IZA-イザ-
私は時折り考える。
箱を手に取り選んだのは、
果たして「私」、なのだろうか。
その箱を選んだ「私」は何者であるのだろうか。
ーー令和という激動の時代も後半に差し掛かった頃。
日本は流行病と大震災を乗り越えて
「人工知能」を生活の基盤に置くようになっていた。
大手医療機器メーカに務める霧島瑞稀(きりしま みずき)は
この世界の仕組みに違和感を感じていながらも、
日々を淡々と過ごしていた。
--今日の晩御飯も、明日着る服も、進学先も、仕事も、推奨される趣味嗜好においても、全てを「人工知能」が決めるこの世界を。
疑心をおくびにも出さず過ごすある日、瑞稀は友人に
謎のSNS投稿アカウント「Mirzam(ミルザム)」を紹介される。
一見ただの娯楽目的のアカウントに思えたが
このMirzamの思いもよらない行動が切っ掛けとなり
--瑞稀の人生の歯車が大きく動かされてしまう。
ここは「人工知能」に全てを委ねる世界。
そこに、貴方の意志はありますか?
貴方は、これから訪れる未来を
--愛することができますか?
箱を手に取り選んだのは、
果たして「私」、なのだろうか。
その箱を選んだ「私」は何者であるのだろうか。
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