【番外編】醜いあひるのお姫様 ―物語の余白―
氷の騎士と呼ばれる男にも、笑えなくなった理由がある。
あひるの姫と笑われた王女にも、誰にも見せなかった涙がある。
軽口ばかりの騎士にも、名を残さない斥候にも、赤い髭の隊長にも、それぞれに歩いてきた道がある。
北の国サルヴィアの黒騎士、ジェフリー・ハルセリン。
贈り物は受け取らない。差し出された杯には口をつけない。どんな令嬢の涙にも、顔色ひとつ変えない。
人は彼を、冷たい男だと言う。
彼がなぜそうなったのかを、知る者はほとんどいない。
南の国エステリアの第一王女、アヤ・ソヴェール。
どれほど笑われても、いつも穏やかに微笑んでいる王女。
その微笑みの奥にあるものを、誰も尋ねたことはなかった。
ひとりの騎士が、自分の隊長を選んだ理由。
ひとりの王女が、本を開き続けた理由。
そして、ひとりの隊長が、どうしても報われない理由。
『醜いあひるのお姫様』本編では描ききれなかった、登場人物たちの過去や想いを綴る短編集です。
どの話からでも、ひとつずつ読めます。
本編を読んだあとなら、あの場面の向こう側が、少しだけ見えるかもしれません。
本編『醜いあひるのお姫様〜誰にも選ばれない私を、氷の騎士だけが見つけてくれました〜』も公開中です。
※小説家になろうにも掲載しています。
あひるの姫と笑われた王女にも、誰にも見せなかった涙がある。
軽口ばかりの騎士にも、名を残さない斥候にも、赤い髭の隊長にも、それぞれに歩いてきた道がある。
北の国サルヴィアの黒騎士、ジェフリー・ハルセリン。
贈り物は受け取らない。差し出された杯には口をつけない。どんな令嬢の涙にも、顔色ひとつ変えない。
人は彼を、冷たい男だと言う。
彼がなぜそうなったのかを、知る者はほとんどいない。
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そして、ひとりの隊長が、どうしても報われない理由。
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どの話からでも、ひとつずつ読めます。
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