夏に降った雪は、儚くも散る
『あれは、なんだったのだろうか?』
瀬戸陵介は、ベットに寝転び、天井を見ながら考えていた。時々、夢に出てくる白いワンピースを着たふたつ結びの女の子。陵介が、悩んでる事があると、決まって夢に出てきては、『大丈夫だよ。陵ちゃんなら、きっと頑張れる』そう言って、優しく髪を撫でてくれる。
陵介の周りには、そんな年端の子供はいないのに、その女の子の顔も声もどこかで見聞きしている、と妙な確信がある。その話を、父や母に話しても、「そんなことはない」だの「疲れてるのよ」 とはぐらかされ、いつしかその話をしようものなら、まるで病人をみているような目付きで見られるようになり、いつしか大学も行かなく、部屋に閉じ籠るようになった…
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