あなたが見てたナナ、ほんまに“見てた”ん?
わたしは、見られていた。
裸で、命令に従って、笑われて、従順であることで愛された。
けれど──それを“見ていた”あなたは、
本当に、私を見ていたん?
この章は、見られることに価値を置いて生きてきたナナが、
“見る側”──主か主友か、あるいは読者である“あなた”に向かって語りかける、
全話二人称形式の実験的エッセイです。
恥ずかしさに耐えていた夜。
笑われた記憶の奥。
忘れられていく恐怖。
そして、“見られる女”としての自分を、少しずつ取り戻していく過程。
問いかけの一つひとつが、
読むあなたの中に、ナナの輪郭を描き出していく。
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