不死鳥の箱庭~無能だと追放されたが運命の不死鳥と契約して全てをやり直す~
世界三大名家の一つ・不死の家門アンブロシア家。
その八男として生を受けたリオン・アンブロシア。
卓越した剣才。膨大な魔力。強靭な肉体。
それらを兼ね備えたリオンはアンブロシア家の麒麟児として脚光を浴びていた。
しかし、八歳の誕生日。リオンはアンブロシア家を最強たらしめる儀式――不死鳥契約に失敗する。
その日を境に、リオンは全てを失った。
『どうすりゃあんな簡単な儀式で失敗なんかできんだよ、ゴミ屑が』
『全く、汚らわしいわ。鳳凰の一族に鴉が紛れ込んでいたなんて』
『次俺の視界に入れば殺す。去ね』
兄弟からは蔑まれ、家族も従者も失い、ついには路頭を彷徨った。
終末を迎えた世界で、リオンは悔恨と無力を噛みしめながら惨めな最後を遂げる。
――そのはずだった。
『フム、若き雛鳥にしてはよくやった部類だろう』
最後の最後にもう一度、不死鳥との契約に挑んだリオンの前に現れたのは『運命の不死鳥ジファ』だった。
『しかと覚えよ。これはまだ、運命のさざ波にすぎぬのだと』
運命の不死鳥の力により、リオンは再びアンブロシアで目覚める。
『あのクソったれな未来を変える。そのために私は――アンブロシア家の当主になる』
これは、世界でただ一人運命の波に飲まれることができず、もがき足搔く少年の物語。
これは、無能だと追放され、それでももう一度頂点を目指す少年の物語。
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