残りの時間は花火のように美しく

人に興味が薄く、恋に興味がない大学四年生・大隈怜(おおくま・れい)と病に苦しむ伊藤美羽は、恋をしないと決めていた。

それなのに、二人には誘いや告白が絶えずに悩んでいた。

そんな時、


「お互い、人を好きにならない者同志。
付き合っていることにしよう。」

と、偶然であった怜に美羽は提案する。

この作戦にのれば、誰かに好意を寄せられることも告白されることも減る。
日々の煩わしさから解放される。
あくまで偽物の恋人として、のらりくらりと残された学生生活を穏やかに過ごせばいい。

ただし。
どちらかが相手を好きになってしまったら、この関係は解消するという条件付きで約束を交わす。


そんな二人は、次第に惹かれていくのだが美羽の病気は少しずつ進んでゆく。

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