バランスブレーカーズ
世界の命運を賭けた“ゲーム”は、すでに始まっていた――。
女魔導剣士エミリウスには、忘れられない男がいる。
かつて恋人だった《星霜の賢者》シーリウス・ノクス・ヴァルディア。
彼はある日、エミリウスに残酷な選択を突きつけた。
「君が私を殺して世界を守るか。
私が魔に堕ち、世界が滅びる様を見届けるか。
――さあ、世界を賭けたゲームを始めよう」
シーリウスの身体には、やがて世界を滅ぼすとされる《魔王因子》が眠っていた。
選べなかったエミリウスは彼のもとを去り、魔王因子を消し去る方法を求めて冒険者となる。
数年後。
病に伏した国王をきっかけに、アルセイン王国では王位継承権争いが激化していた。
病弱ながらも聡明な第一王子セリウス。
民衆から絶大な支持を集める第二王子レオニス。
王妃ロクサーヌが擁立する第三王子マリオン。
それぞれの思惑が交錯する中、王妃は王位を息子に継がせるため、シーリウスを参謀として王宮へ招く。
そして運命は再び動き出す。
王の密命により、レオニスの護衛として王宮に呼び戻されたエミリウスは、王室隠密部隊総帥イザーク、宮廷専属画家アジノ、白魔法使いメイアースら仲間たちと共に王妃の陰謀を追うことになる。
しかし、その裏では王への毒殺計画、王子たちへの暗殺未遂、そして王宮全体へ広がる魔王因子の脅威が静かに進行していた。
さらにシーリウスは、自らが魔王因子に飲み込まれていく未来を受け入れながらも、エミリウスにだけは最後の選択を委ね続ける。
彼を救うのか。
彼を殺すのか。
それとも世界を滅ぼすのか。
やがて王国を揺るがす陰謀は終焉を迎えるが、真の戦いはその先に待っていた。
魔王因子に侵食されたシーリウスは、自らを伝説の魔獣へと変貌させ、王都へ姿を現す。
愛する人を救うため。
世界を守るため。
エミリウスは仲間たちと共に最後の戦いへ挑む。
これは、
世界の終わりを告げる賢者と、
彼を救おうと足掻き続けた一人の女魔導剣士、
そして運命に翻弄されながらも共に戦った仲間たちが紡ぐ、
恋と陰謀と冒険のファンタジー叙事詩。
――『バランスブレイカーズ』
世界か、愛する人か。
その答えを見つけるための物語。
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しかし、その裏では王への毒殺計画、王子たちへの暗殺未遂、そして王宮全体へ広がる魔王因子の脅威が静かに進行していた。
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彼を救うのか。
彼を殺すのか。
それとも世界を滅ぼすのか。
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