上手に騙してくださらなかった伯爵様へ
アイルザート・ルテシオ伯爵は十七歳で家督を継いだ方だ。
文武両道、容姿端麗、人柄も良く領民の誰からも愛される方だった。そんな若き英雄の婚約者に選ばれたメリッサ・オードバーン子爵令嬢は、自身を果報者と信じて疑っていなかった。
彼が屋敷のメイドと関係を持っていると知る事になる、その時までは。
貴族に愛人がいる事など珍しくもない。そんな事は分かっているつもりだった。分かっていてそれでも、許せなかった。
メリッサにとってアイルザートは、本心から愛した人だったから。
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ご感想ありがとうございます!
バッドエンドはなはだしい結末ではございましたが、自分自身なかなかお気に入りだったので、ご評価たいへん嬉しいです!
婚約者の伯爵様に足りなかったのは、まさにそういった共感性といいますか、主人公の悲しみや絶望を本当の意味で理解出来ていなかった事だと思います。
だって本当に優い人なら同じような状況でも踏みとどまるものでしょう。
浮気はだめ! 絶っ対にっ! (ToT)
最後の手紙に書かれていたのはお別れの言葉です。伯爵様もそれでようやく自分のしてしまった事の重大性に気付いたのですが、彼の場合は、今さらどれだけ嘆こうと自業自得なのです。(´Д`)
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