冷徹宰相閣下から『不採用』の通知が来た翌朝、なぜか閣下が私のパン屋の行列に毎朝並んでいます
宮廷菓子職人の公募で、パン屋の娘リゼットは「当職の個人的事情により」とだけ書かれた不採用通知を受け取った。落としたのは、氷の宰相ユリウス閣下。
ところが翌朝五時半、閣下はなぜか彼女の店の前に立っていた。「並んでいます」。
査察に違いないと店を磨くリゼット。毎朝銅貨三枚ぴったりでパンを買い、袋のメモだけ持ち帰る閣下。行列は増え、そこへ宰相補佐の罠が伸びてきて――。
規則の鬼が、規則の外から全力で口説いてくる話。
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