三人キサブロー
明治二十年。ある寺を訪れて寺男となった不思議な男、「きさぶろう」は、伝説的生き人形の造形師、松本喜三郎の如き名人となりたいと言い出し、旅立ち、生き人形師となって帰還した。それでも満足な腕前を得られなかったという「きさぶろう」は、『西行法師』の伝説を聞き京都へ行く。
その後また帰った「きさぶろう」は、ほどなく死んでしまう。
そして寺の周辺で連続殺人が起きるようになって……。
これは明治より続く、一体の生き人形を巡る、三人の「キサブロー」にまつわる物語である。
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