男たちの晩餐会

 共栄高校ボクシング部の仲間五人。
楢崎、河辺、近藤、三浦は、二十年振りに藤賀の結婚式二次会に集合した。
そんな時に話をするのが、やはりボクシング部の日々であり、
藤賀には忘れられない試合があった。

 ボクシング部の仲間は個性豊かな6人だ。
藤賀は、キャプテンの川島と楢崎に憧れ、
彼らの背中を追いかけるようにして懸命に、練習に打ち込んだ。

その理由の一つとして、憧れの片思いの彼女がおり、その彼女、
皆川沙織にインターハイに出場できたら告白しようと、
それを目標に日々努力し、練習に打ち込んでいたのだが、
そこには思いもよらぬ不運が待ち受けていた。

迎えたインターハイ予選決勝。相手の強打に耐え、
何度も練習でやってきたパンチを繰り出した瞬間。

 相手が倒れる。

 だが、皆の歓喜する束の間も、
失格負けを宣告されてしまった。
 
 この敗戦が藤賀の人生にも影響し、深く考えさせられるようになる。

 藤賀は大学に進学し、就職。そして、世間の荒波に揉まれながら暮らしていた、
十九年後。アメリカで、皆川沙織と奇跡的に再会。

 そんな彼女の容姿は少しだけ変化していたが、
それよりも彼女がバツイチで、娘もいたことに驚きの色を隠せなかった。

 それでも藤賀は、それら全てを受け入れ、結婚を決め、
式を挙げたのだった。

 そうして二十年振りに再開したボクシング部の仲間も大きく変化していた。

 キャプテンの川島が肺癌で亡くなったこと、
年月と共に他の四人も、容姿は勿論、
それぞれの人生も大きく変わっていたこと。

 その時に、二十年の歳月を経て、彼らは何を思い、何を話し、
また、彼らは、今の人生に満足をしているのだろうか。
 そうして彼らの晩餐会は続いていった。
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