あなたにおすすめの小説

相談女の同室生に好きな人を奪われた私、彼女が落とせなかった先輩に告白されました 表紙

相談女の同室生に好きな人を奪われた私、彼女が落とせなかった先輩に告白されました

熾星
憧れていた男子に自分から近づいてみて、藤崎恵はようやく気づいた。  本当に不安にさせられるのは、拒まれることそのものとは限らないのだと。  同じクラスの犬塚亮太を好きになってから、女子学生会館で同じフロアに住む白石琴音は、いつも隣でやわらかく忠告してきた。 「男の人って、あんまり信用しすぎないほうがいいよ」  亮太がLINEで「キャンパスを少し歩かないか」と誘ってくれば、琴音は「そういう誘い方って、ちょっと曖昧で怖いよね」と言った。  亮太が腕時計を贈ってくれたときも、琴音は「まだ始まったばかりなのに、そういうものを渡すなんて、少し気持ちが急ぎすぎてる気がする」と眉を下げた。  何度も聞かされるうちに、恵も少しずつ自分の気持ちを疑うようになっていた。  けれどある日、彼女は見てしまった。  亮太と琴音が図書館裏の小道を回り込み、監視カメラの死角へ入っていくところを。  ふたりは陰に隠れた途端、待ちきれないように互いの服の裾へ手を差し入れていた。
恋愛 連載中 短編
文字数:31,844
紅き狼の鎮魂歌 表紙

紅き狼の鎮魂歌

鏡野ゆう
小説家になろうで回ってきた創作文章/御題バトン【壱】を元に作る超短編の連作をまとめました。 http://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/361399/blogkey/780453/ ・創作文章/御題バトン【壱】 このバトンは言葉の後に続くものを書いて文章や御題を作るものになります。 長かったり短かったりお好きにどうぞ! 作ったものはそのまま創作の題材として是非お使いくださいませっ ------- (1)花なき日の雪の中 → 足元に散るは赤き花。 (2)本当の理由は → 我の心の中にのみ眠る。 (3)手をのばした先にあるもの → 希望か絶望か神のみぞ知る。 (4)静かな想いにさそわれて → 辿り着くは君の腕の中。 (5)ただ君が気付かないだけで → 真実は目の前に佇む。 (6)不確かなもの → それは明日への希望。 (7)花咲く季節 → それは遠く険しく。 (8)もう何もいらない → 胸に抱くは君の笑顔。 (9)無邪気すぎた約束 → 今は遠き夢の如く。 (10)星のような花びらの雨 → 涙の如く、我が身に降り注ぐ。 (11)言い出せなかった、 → 君への想い。 (12)忘れてゆく大事なこと → 子供の頃の無邪気さよ。 (13)守りたいものがある、だから僕は → この手に武器を取る。 (14)花びらはただ波に散りゆく → そして海を越え、君の待つ浜辺へ。 (15)差しのべた手 → 君をすり抜けていく悲しさ。 (16)きみのとなり → 幼き我が子を夢見る。 (17)風の中でたなびいたひとつの言葉 → 愛の言葉。 (18)全てが嘘のように → 静けさに沈んでいく。 (19)今夜君だけに誓うよ → 永遠に愛することを。 (20)久しぶりに君の声を聞いた → 遙か遠い空の元で。 ※自サイト、小説家になろうでも公開中※
ライト文芸 完結 短編
文字数:13,176
夫に人肉スープを飲まされた私は、村中の男たちを煮た 表紙

夫に人肉スープを飲まされた私は、村中の男たちを煮た

熾星
竈の上で、火の絶えない大鍋が煮え立っていた。その白く濁った汁の中から、まだ煮崩れていない女の手が浮かび上がる。大吾は鍋のそばに立ったまま、ゆっくりとこちらを振り返った。薄暗い灯りに照らされた顔は、眼球がぎょろりと突き出し、口の端からよだれを垂らしていた。 「怜奈、起きたのか。まだ肉が煮えきってないんだよ。今食べると、酸っぱいんだ」  私はその場に崩れ落ち、悲鳴が漏れないよう両手で口を押さえた。鍋の中の切断された手には、見覚えのある銀の指輪がはまっていたからだ。それは隣の佳代さんが、昨日「実家の母の具合が悪いから帰る」と言っていたとき、たしかに指にはめていたものだった。そしてその瞬間、村中の人間に待ち望まれていた腹の中の「御子」が、腹の皮越しに私を強く噛んだ。
ホラー 完結 短編
文字数:15,360
憧れの青空 表紙

憧れの青空

饕餮
牛木 つぐみ、三十五歳。旧姓は藤田。航空自衛隊で働く戦闘機パイロット。乗った戦闘機はF-15とF-35と少ないけど、どれも頑張って来た。 そんな私の憧れは、父だ。父はF-4に乗っていた時にブルーインパルスのパイロットに抜擢され、ドルフィンライダーになったと聞いた。だけど私は、両親と今は亡くなった祖父母の話、そして写真や動画でしか知らない。 そして父と航空祭で見たその蒼と白の機体に、その機動に魅せられた私は、いつしか憧れた。父と同じ空を見たかった。あの、綺麗な空でスモークの模様を描くことに―― 「私の彼は、空飛ぶイルカに乗っている」の二人の子どもで末っ子がドルフィンライダーとなった時の話。
ライト文芸 完結 ショートショート
文字数:4,377
✿ 私は夫のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい   表紙

✿ 私は夫のことが好きなのに、彼は私なんかよりずっと若くてきれいでスタイルの良い女が好きらしい 

設楽理沙
累計ポイント130万ポイント超えました。皆さま、ありがとうございます。❀ 結婚後、2か月足らずで夫の心変わりを知ることに。 結婚前から他の女性と付き合っていたんだって。 それならそうと、ちゃんと話してくれていれば、結婚なんて しなかった。 呆れた私はすぐに家を出て自立の道を探すことにした。 それなのに、私と別れたくないなんて信じられない 世迷言を言ってくる夫。 だめだめ、信用できないからね~。 さようなら。 *******.✿..✿.******* ◇|日比野滉星《ひびのこうせい》32才   会社員 ◇ 日比野ひまり 32才 ◇ 石田唯    29才          滉星の同僚 ◇新堂冬也    25才 ひまりの転職先の先輩(鉄道会社) 2025.4.11 完結 25649字 
ライト文芸 完結 短編
文字数:26,696
『聖女の白衣』 ―名もなき吐息の処方箋― 表紙

『聖女の白衣』 ―名もなき吐息の処方箋―

雨宮 あい
夜勤明けの廊下で,傘を差し出された。深夜のゴミ出しで,手首を見られた。 熱を出した夜,鍵を使って部屋に入ってきた。 隣の部屋の彼は,名前も職業も,長い間教えてくれなかった。 ただ,私が必要とするより少し早く,必要なものを持って現れた。 服薬間隔を即座に理解する静かな一拍に,過不足のない薬の組み合わせに,私は少しずつ気づいていく——この人は,私が思っていたより,ずっと多くのことを知っている,と。 看護師として他者の体を管理してきた私が,気づけば管理される側にいた。 薄い壁越しに積み重なった生活音が,いつの間にか,私の平衡を保つ錨になっていた。 名前のない関係が,音もなく,私の内側を書き換えていく。
ライト文芸 連載中 長編
文字数:41,260
その出会い、運命につき。 表紙

その出会い、運命につき。

あさの紅茶
背が高いことがコンプレックスの平野つばさが働く薬局に、つばさよりも背の高い胡桃洋平がやってきた。かっこよかったなと思っていたところ、雨の日にまさかの再会。そしてご飯を食べに行くことに。知れば知るほど彼を好きになってしまうつばさ。そんなある日、洋平と背の低い可愛らしい女性が歩いているところを偶然目撃。しかもその女性の名字も“胡桃”だった。つばさの恋はまさか不倫?!悩むつばさに洋平から次のお誘いが……。
恋愛 完結 短編
文字数:22,390
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志) 表紙

二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)

MisakiNonagase
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。 かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。 44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。 小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。 一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。 ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
青春 完結 短編
文字数:22,160