【古道具屋の翁~出刃包丁と蛇の目傘~】

物にはいずれ心が宿る。
付喪と呼ばれる存在はいずれ人に成ることを望む。
付喪之人と呼ばれる彼らは、いずれ神になろうとするのだろうか。
それとも人のままを望み生き、果てるのか。
物の想いは?人の想いは?狭間で悩み苦しみ・・・生きる。
古道具屋の翁は白蛇のキセルに想いを込める。
人の呪いに憑かれた物を、付喪を払うのだ。
近代日本を舞台にした物と人を巡る和製ファンタジー。
翁は今日も語るのだ。虚実を交えて真実を。
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