同接一万でダンジョンが確定する世界で、炎上した元トップ配信者が観測を操る
ある日、ダンジョン配信者の俺は気付いた。
視聴者数が増えるほど、ダンジョンの難易度が上がっている。
最初は偶然だと思った。
だが違った。
同接100人で罠が増える。
同接1000人でモンスターが変わる。
同接1万人で、ダンジョンの構造そのものが変わった。
視聴者が増えるほど、世界は危険になる。
なぜか。
答えは一つだった。
「見られている」からだ。
観測されることで、世界は形を持つ。
やがて配信は世界規模の現象となり、
国家も企業も「観測」を利用し始める。
ダンジョンはエンタメになり、
事故は演出になり、
死すらコンテンツになる。
そして現れた。
視聴者数100万人の殺人配信。
世界が崩れるその瞬間、
俺はダンジョンの最奥にある“椅子”に辿り着く。
そこは――
観測の中心だった。
これは、
配信者が
世界の観測者になるまでの物語。
そして、
観測が終わらない世界の話。
(全100話・完結)
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