石山怪異奇録―観測者 八木楓―

その家には、怪異の話を聞く「観測者」がいる。

石川県〇〇市。人通りの少ない路地の奥に、長く人が住んでいない古びた廃家がある。

しかし――その家には、ひとりの人物がいる。

白く無表情な仮面を被り、朝顔の青い和服を纏う女。名を 八木楓。

彼女のもとを訪れる人々には、ある共通点があった。

それは、石山県で起きた不可解な出来事に関わっていること。

山で見た何か。触れてはいけない石。帰れなくなる場所。そして誰にも説明できない体験。

八木楓はそれらを否定しない。祓うことも、止めることもしない。

ただ静かに話を聞き、その出来事を怪異として観測し、記録する。

やがて語られていくのは、石山県各地で起きた数々の怪異の記録。

それは噂でも伝説でもない。――観測された怪異の記録である。

これは、仮面の観測者・八木楓が記した石山県の怪異の記録。

『石山怪異奇録 ―観測者 八木楓―』

※霊和怪異譚シリーズとは異伝的ストーリーとなり独立別作品となります。霊和怪異譚シリーズをお読みにならなくても大丈夫です。
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