年上の同級生が配信者だということを、ママ(絵師)の俺だけが知っている

ラブコメの皮を被った青春恋愛モノです。

【あらすじ】

高校三年生になり一人暮らしになった小田巻碧(おだまきあおい)は、新しいクラスの自己紹介で一人の女子が目に留まる。

それは、アオイが絵を描いた配信者の女子だった。

「葉賀紫乃(はがしの)です。留年してて……高校三年生は二回目です」

そう自己紹介した彼女は同級生だった。年上の。

年上でお姉ちゃん的な存在のしっかり者。勉強もできる彼女がなぜ、留年?

──そして暑い季節も長袖なのはなぜなのか。

アオイは彼女と席が前後になり、同じ委員会になり、手の届く距離感の学校生活を共に過ごすようになる。

紫乃は放課後、家の仕事を手伝た後に配信をする。

『えへへ……あの男子かっこよかったねえ』

俺のことじゃないか。
そう思ってアオイは配信のたびに、絵師であることを隠したまま見るようになる。

十七歳と十八歳。
けれど同じ学年。
年齢を気にしていなかったアオイだが、紫乃が大人でないと助けられない場面に遭遇していく。

『ママだから言うんだけどね』

学校ではお姉ちゃんぶって強がる彼女が、配信では秘密を打ち明ける。

『毛深いのが悩みで長袖なんだよね、さすがに足はスカートだからちゃんとしてるけど』

そんな彼女が水着を着る。
処理し忘れた背中の産毛!

「俺が剃るよ」

そしてただよ他人には許さないことをお願いし、二人の距離は近づいていく。

しかし、学生である子どもという立場に、紫乃は苦境を強いられる。

紫乃を助けようとするアオイには、絵を描いた立場の他に隠している秘密もある。

──河川敷で星は見ないし、夜のプールにも忍び込まない。線路の上を歩いたりなんてしない。
それでも相応で、肩を並べて星を見られる居場所を見つける。

高校三年生の二人の青春と夏の話。






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