救国の魔王〜処刑された勇者が魔王と呼ばれるに至るまで〜

 長い戦いの末、ジェルヴェ・ルセールは勝利を勝ち取った。
 それから6年。
 ジェルヴェは勇者と呼ばれ、仲間たちと共に各国からの賞賛を浴び、歴史に名を刻むはずだった。

 しかし、彼は皇帝イデアルに無実の罪を着せられ処刑されてしまう。

 無念の死を遂げたジェルヴェは、自らを処刑した皇帝の息子、第三皇子アクトに転生してしまった。

 初めは不信感しか無かったイデアルだが、父親としてはとても優しく信頼できる人物で、アクトの心は揺れる。

 しかしアクトには『18歳までに次期皇帝にならなければ死に、二度と転生できない』という制約がかけられていた。

 これは心優しい勇者が、世界をより良い方へ導くため、目的のためには手段を選ばず成り上がる話。
 そして……かつて勇者と呼ばれたその人が“魔王”として崇められるようになる話である。
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