凍てついた心を持つ王子は、捨てられた令嬢の涙を許さない。

​「私なんて、何の価値もない身代わりの出来損ないですから……」

​実家で虐げられ、美しい姉の身代わりとして生きてきた伯爵令嬢のエルナ。
ある夜、婚約者から大勢の前で婚約破棄を突きつけられ、雨の中に放り出されてしまう。
​絶望して泥にまみれる彼女を拾い上げたのは、「氷の処刑王子」と恐れられる隣国の第一王子・フェリクスだった。

​「ようやく見つけた。お前を二度と離さない」

​冷酷なはずの彼は、なぜかエルナを甘やかし、24時間、執着心剥き出しで愛を注ぎ始める。
自分を「無能」だと信じ込むエルナと、彼女を「宝物」として閉じ込めたい王子。

余裕のない王子の溺愛に、臆病な令嬢の心は甘く溶かされていき――。
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