悪魔の生贄は花嫁になりました

村の飢饉は山の悪魔を怒らせたから。
そんな噂が立った時には、村娘リユが生贄としてささげられることが決定していた。

どうせ両親もいない孤児だもの。当然よね。でも、こんなガリガリの子供を食べて、悪魔様は満足するのかしら。

ロープで縛られながら、リユはぼんやりとそんなことを考えていた。
どうせこのまま村で生きていても、いずれ餓死してしまう。それならば、最後に誰かの役に立ちたかった。
たとえそれが、悪魔であっても。

村人に担がれて、悪魔の住む山奥へ運ばれるリユ。
洞窟の入口で、たった一人取り残されたリユは悪魔の住処へと足を踏み入れた。

「今度の生贄はまだ子供じゃねぇか」

うんざりした声が聞こえ、顔を上げるとそこには件の悪魔が……。

「悪魔様?」
「そうだけど」
「……子供?」

リユの目の前に居たのは、15歳のリユよりも小さく幼い男の子がいた。
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