「危険人物」として連行された筆談令嬢の私を、最強魔術師が手放してくれません
伯爵令嬢シルヴィは、声を出すたびに、誰かが傷を負う不可思議な力を持っていた。
そんな彼女を、父や継母は「化け物」と蔑み、虐げる。
本当は誰も傷つけたくない。壊したくなんてない。
そんな思いから、彼女は口を閉ざすことを選んだ。
どんなに嘲られても、彼女はただ静かに耐える日々。
だから、婚約者と義妹に裏切られ、婚約破棄を言い渡された日も、彼女はすみれ色の紙にこう綴っただけだった。
『どうか、お幸せに』
静かに身を引くつもりでいた。
しかし、そんな彼女の前に突然、ひとりの男が現れた。
国に二人しかいない、“大魔術師”ルシアン・オルフェインその人が。
「お前を、"危険人物"として連行する」
罪人として裁かれる。
そう覚悟したシルヴィを待っていたのは、しかし、何故か彼に護られる隔離生活だった。
粗暴な魔術師が時折見せる、不器用な優しさに、シルヴィは少しずつ心を動かしてゆく。
やがて国中が、彼女の存在に気づき始めた頃、去られて初めて焦る元婚約者と家族たち。
けれどその頃にはもう、シルヴィには初めての居場所ができていた。
これは、声を封じられ虐げられてきた令嬢が、不器用で優しい溺愛の中で、本当の居場所を手に入れる物語。
※ソリスピア様、小説家になろう様でも同時連載中です。
そんな彼女を、父や継母は「化け物」と蔑み、虐げる。
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だから、婚約者と義妹に裏切られ、婚約破棄を言い渡された日も、彼女はすみれ色の紙にこう綴っただけだった。
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