孤独な冒険者B

生きる目的は特にない。
希望もない。

ただのしがない冒険者、名はボッチ。

自分の年齢すら分からないが40歳を過ぎていることは確かだ。

幼い頃に両親を亡くし、それからずっと魔物を退治して、ただただ日銭を稼いで過ごしている。

この世界には魔王と呼ばれる巨悪がいるらしい、そしてその魔王を倒すために育てられた勇者という人間もいるらしい。
今日がその勇者とやらが魔王討伐に向けて出発する日、らしい。

しかしボッチにとっては、どうでもいいことだった。

何が起ころうとボッチの日常は変わらない。

村や街で魔物退治の依頼を受注し、執行する。
魔物がいなくなることはない。
よって、ボッチは自らの身体が動かなくなるその日まで、生きるために魔物を狩るだけ。

ただ、それだけの人生。
そして、いつかそのまま死んでいく、はずだった。

この物語はおじさん冒険者のボッチが何かを手にするまでの孤独で、優しいお話です。





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