人生のエンドロール
田村修一、四十九歳。生涯独身。気づけば白い空間に立ち、見下ろした先には、床に倒れたままの自分がいた。
案内された先は、古い映画館。「本日は貸切上映です。主演、田村修一様の人生」
期待した。感動的なダイジェストになるはずだと。
だが映し出されたのは、満員電車、頭を下げ続けた日々、一人きりの夕食——地味で、報われない人生だった。
「もういい。こんな人生、見てて何も面白くない」
立ち上がりかけた修一に、紳士は言った。
「まだ、エンドロールがあります」
流れ始めたのは、修一自身も忘れていた、無数の名前——。
誰にも気づかれなかった人生に、意味はあったのか。静かな感動が押し寄せる、ワンシチュエーションのヒューマンドラマ。
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