『琥珀の檻と永遠の継承者』
「君が世界を救う代償なら、僕がその世界ごと、君を閉じ込める檻になろう」
かつて大陸を救うために自らを「永遠の眠り」に捧げた魔導師・セレスティア。
彼女が去った世界で、ただ一人、師の帰りを待ち続けた少年・レン。
十年という歳月は、無垢だった弟子を、冷酷なまでに美しい「王」へと変貌させていた。
禁忌の魔法を解き、再び彼女を呼び覚ましたレン。
十年の孤独と飢えを隠しきれないその瞳に宿るのは、狂おしいほどの情熱と、誰にも渡さないという独占欲。
レンの溺愛は、セレスティアを一切の苦しみから遮断する。しかしそれは同時に、彼女を彼以外のすべてから切り離す、逃れられない「幸福な呪縛」でもあった。
かつての師弟の立場は逆転し、セレスティアはレンの愛に満ちた聖域で、少しずつその支配に抗う気力を奪われていく。
これは、世界を滅ぼすほどの愛に囚われた二人による、美しくも残酷な純愛の物語。
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