戦国武士の欧州転生――底辺からの出発
長野資正、17歳。武蔵国の小国の武士。実家は100石の貧乏侍なので、武勲を挙げて報奨を得なければ未来はない。戦場で討ち死にし、同時代のドイツに転生する。
転生先の人物はラインホルト・フォン・バルデン、同じく17歳。貧乏男爵家の三男なので、わずかな領地を相続するどころか口減らしのために傭兵部隊に入れられるが、部隊は壊滅。逃亡中に盗賊に殺される。資正は馬小屋でラインホルトとして目覚める。
貧乏侍から貧乏騎士への転生。成り上がるしか道はない。侍としての記憶と技術、16世紀末のドイツでどう活かせるか?戦国武士がヨーロッパに転生すると、ありがちなのは剣豪として無双する話になりそうだが、本作ではそんな荒唐無稽な展開にはならない。日本の戦国の世でも戦いはチャンバラより飛び道具。ヨーロッパも同じだ。
地名は実在のもの、ドイツ語史料にも当たりしっかりと歴史考証もしたうえで歴史状況も史実を反映した物語である。
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