勇者様、それは武器強化素材じゃありません。靴箱用です。 〜異世界フリマ屋《もういちど》営業中〜
「勇者様、それは武器強化素材じゃありません。靴箱用です」
魔法も剣も持たない転移者ハルトが手にしたのは、白い布が一枚きり。
捨てられるはずの焦げ魔石を売り始めたら、最初の客は――買い物が死ぬほど下手な、勇者だった。
毒舌すぎる魔法使い。謝りすぎる僧侶。守りすぎる戦士。直しすぎるゴブリン。
訳あり品も、訳ありな仲間も、もう一度だけ、向きを変えてみる。
元通りには、できない。
でも、まだ、使える。
――やがて店に、丁寧すぎる言葉で“戻る道”を悪用しようとする者が、現れる。
あたたかくて、少しだけ胸が痛い。異世界フリマ、開店です。
魔法も剣も持たない転移者ハルトが手にしたのは、白い布が一枚きり。
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――やがて店に、丁寧すぎる言葉で“戻る道”を悪用しようとする者が、現れる。
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