姿を見せない王太子妃
婚姻祝いの夜会を最後に、王太子妃エヴェリーナは人前から姿を消した。臥せっているという噂、そして王太子妃に相応しくなかったのではという憶測。貴族社会に広がる不穏な空気を好機と見た伯爵令嬢ヴァネッサは、王太子クラウスに近づく。一目でいい、王太子妃の顔を見せてほしい――その願いは確かに叶えられた。けれど寝室の天幕の中で彼女が見たものは、想像していたどんな光景とも違っていた。
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