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3章:3歳になったらしい
19話:魔力の対策
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羽流の仕事部屋にまた6人が集まる。
「陽夏凛さん。どうだった?」
そう、真剣に聞く羽流。
陽夏凛は羽流を見つめはっきりした口調で言う。
「本は開けられました。そして・・・・・璃杏様は魔力が非常に強いです。」
断言した陽夏凛。
「そうだったのか。・・・・よし、皆にひとつ言いたいことがあるんだ。」
羽流は少し考え込んだあとみんなを見渡し言う。
他の5人は羽流の言葉に耳を傾ける。
「璃杏の魔力が非常に強いということはこの世に知られてはあまり良くない。銀髪という珍しい髪に魔力が非常に高いということは悪い奴らから狙われる可能性が高くなる。」
羽流の言葉に白百合は不安そうな顔をして尋ねる。
「魔力が高いって・・・でも、魔力検査の時とかにバレてしまうのではないのですか?対策としては髪はフードとかに隠せますけど魔力は隠せません。どうするんですか?羽流様。」
白百合の不安そうな表情を和らげるように優しく微笑む羽流。
「それなら大丈夫!ちゃあんと、対策は練ってあるから!」
というのもつかの間ドヤ顔しながら言う羽流。
そんな羽流を呆れた顔をしながら見る陽夏凛と楓斗。
笑いが抑えきれなくなっている双美と白百合と空桜。
「あれ?僕、何か変な事言ったかな?」
言った本人はきょとんとした顔で周りを見渡す。
「ふふっふふふっ。はあ、それで、どんな対策をねっているですか?羽流様。」
いち早く戻った双美は羽流に聞く。
「それはね。・・・・じゃあーん!このネックレスに璃杏の魔力を強めの魔力と同じくらいの量になるようにそのほかの魔力を封じ込めるためのネックレスです!」
羽流が机の引き出しから出した物は銀色の小さな羽根がついた卵型の檻のネックレスだった。
中には白色の球体が入っている。
球体はよく見ると薄いピンクで花が1・2箇所描かれている。
そして卵の横には鍵がついており、持ち手は猫型先端部分は三日月形になっているとても可愛らしいネックレスだった。
「羽流様にしてはセンスいいですねー!驚きです。」
素直に感心する陽夏凛。
「でも、それでどうやって璃杏様の魔力を封じ込めるんだ?」
眉をひそめて聞く楓斗。
「それは簡単!僕がこのネックレスに魔力をある程度封じ込める魔法をかけた。あと、もう一人?1匹?まあ、とにかく、この中にいるから安心してね!」
ニコッと笑う羽流。
(((((安心できない/わよ/だろ)))))
1匹がこの中にいると聞いて羽流以外全員のツッコミが心の中で合わさった。
「そもそも何ですか?その1匹って何入ってるんですか?」
怪訝そうな顔をしながら聞く陽夏凛。
「んーそうだなー入っているのは確か、光の精霊だと言っていたな。これは、仕事に言った時に商人に売ってもらったんだ。」
考えながら言う羽流。
楓斗と白百合と双美と空桜はとても驚いた顔をして固まっている。
でも、陽夏凛は目を見開いて悲しそうな顔をして見ていた。
「は、羽流様・・・・そのネックレスはどこの商人に売っていただいたのですか?」
陽夏凛は戸惑った様子で羽流に聞く。
その様子に羽流は少し驚いた顔をしながら答える。
「今回の仕事で行った北の国の方のネックレス専門店の商人に売ってもらったんだ。」
羽流の言葉に陽夏凛は考え込む。
「そう・・・ですか。ありがとうございます。」
陽夏凛の表情はどこか深刻そうだ。
「うん。じゃあそろそろ解散しようか。また何かあったら呼ぶよ。」
陽夏凛の様子を見て羽流は解散を指示する。
「「「「「はい。/わかりました。/ええ。」」」」」
皆が出ていく中陽夏凛だけが羽流の仕事部屋に残った。
「ん?どうしたんだい?陽夏凛さん。」
不思議そうに尋ねる羽流。
「あの、最後にひとつだけ。商人はどんな容姿をしていましたか?」
深刻そうに尋ねる陽夏凛。
「容姿?・・・・そうだな、確か漆黒の髪に水色の瞳の男の人だったよ。」
「・・・・!!ありがとうございます!!羽流様!!」
容姿を聞いた途端陽夏凛はハッとした顔をして羽流にお辞儀をして出ていった。
バタンッ
「どうしたんだろう?陽夏凛さん。そうだ!これ璃杏に届けないと!!うへへ~楽しみー!」
羽流もデレデレした顔をして部屋を出ていった。
「は?え?ちょっ!仕事しろよ!羽流!!」
部屋には秘書の楓斗1人が残った。
「陽夏凛さん。どうだった?」
そう、真剣に聞く羽流。
陽夏凛は羽流を見つめはっきりした口調で言う。
「本は開けられました。そして・・・・・璃杏様は魔力が非常に強いです。」
断言した陽夏凛。
「そうだったのか。・・・・よし、皆にひとつ言いたいことがあるんだ。」
羽流は少し考え込んだあとみんなを見渡し言う。
他の5人は羽流の言葉に耳を傾ける。
「璃杏の魔力が非常に強いということはこの世に知られてはあまり良くない。銀髪という珍しい髪に魔力が非常に高いということは悪い奴らから狙われる可能性が高くなる。」
羽流の言葉に白百合は不安そうな顔をして尋ねる。
「魔力が高いって・・・でも、魔力検査の時とかにバレてしまうのではないのですか?対策としては髪はフードとかに隠せますけど魔力は隠せません。どうするんですか?羽流様。」
白百合の不安そうな表情を和らげるように優しく微笑む羽流。
「それなら大丈夫!ちゃあんと、対策は練ってあるから!」
というのもつかの間ドヤ顔しながら言う羽流。
そんな羽流を呆れた顔をしながら見る陽夏凛と楓斗。
笑いが抑えきれなくなっている双美と白百合と空桜。
「あれ?僕、何か変な事言ったかな?」
言った本人はきょとんとした顔で周りを見渡す。
「ふふっふふふっ。はあ、それで、どんな対策をねっているですか?羽流様。」
いち早く戻った双美は羽流に聞く。
「それはね。・・・・じゃあーん!このネックレスに璃杏の魔力を強めの魔力と同じくらいの量になるようにそのほかの魔力を封じ込めるためのネックレスです!」
羽流が机の引き出しから出した物は銀色の小さな羽根がついた卵型の檻のネックレスだった。
中には白色の球体が入っている。
球体はよく見ると薄いピンクで花が1・2箇所描かれている。
そして卵の横には鍵がついており、持ち手は猫型先端部分は三日月形になっているとても可愛らしいネックレスだった。
「羽流様にしてはセンスいいですねー!驚きです。」
素直に感心する陽夏凛。
「でも、それでどうやって璃杏様の魔力を封じ込めるんだ?」
眉をひそめて聞く楓斗。
「それは簡単!僕がこのネックレスに魔力をある程度封じ込める魔法をかけた。あと、もう一人?1匹?まあ、とにかく、この中にいるから安心してね!」
ニコッと笑う羽流。
(((((安心できない/わよ/だろ)))))
1匹がこの中にいると聞いて羽流以外全員のツッコミが心の中で合わさった。
「そもそも何ですか?その1匹って何入ってるんですか?」
怪訝そうな顔をしながら聞く陽夏凛。
「んーそうだなー入っているのは確か、光の精霊だと言っていたな。これは、仕事に言った時に商人に売ってもらったんだ。」
考えながら言う羽流。
楓斗と白百合と双美と空桜はとても驚いた顔をして固まっている。
でも、陽夏凛は目を見開いて悲しそうな顔をして見ていた。
「は、羽流様・・・・そのネックレスはどこの商人に売っていただいたのですか?」
陽夏凛は戸惑った様子で羽流に聞く。
その様子に羽流は少し驚いた顔をしながら答える。
「今回の仕事で行った北の国の方のネックレス専門店の商人に売ってもらったんだ。」
羽流の言葉に陽夏凛は考え込む。
「そう・・・ですか。ありがとうございます。」
陽夏凛の表情はどこか深刻そうだ。
「うん。じゃあそろそろ解散しようか。また何かあったら呼ぶよ。」
陽夏凛の様子を見て羽流は解散を指示する。
「「「「「はい。/わかりました。/ええ。」」」」」
皆が出ていく中陽夏凛だけが羽流の仕事部屋に残った。
「ん?どうしたんだい?陽夏凛さん。」
不思議そうに尋ねる羽流。
「あの、最後にひとつだけ。商人はどんな容姿をしていましたか?」
深刻そうに尋ねる陽夏凛。
「容姿?・・・・そうだな、確か漆黒の髪に水色の瞳の男の人だったよ。」
「・・・・!!ありがとうございます!!羽流様!!」
容姿を聞いた途端陽夏凛はハッとした顔をして羽流にお辞儀をして出ていった。
バタンッ
「どうしたんだろう?陽夏凛さん。そうだ!これ璃杏に届けないと!!うへへ~楽しみー!」
羽流もデレデレした顔をして部屋を出ていった。
「は?え?ちょっ!仕事しろよ!羽流!!」
部屋には秘書の楓斗1人が残った。
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