離縁寸前、夫が記憶喪失だと騒ぎ始めました

 数年間、妻であるカーナリアを冷遇してきた夫、ソルタス。
 その結果、ソルタスは様々な人間の怒りを買い、離縁を避けられなくなってしまう。
 けれどなんと、ソルタスはその直前に記憶喪失を装うことで、離縁を避けようとする。

 ……しかしそれは、今まで耐えてきたカーナリアの逆鱗に触れるだけの行為だった。

 これは詰まらぬ考えを実行したが故に、ソルタスが破滅をあゆむことになる物語。
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