魂の結晶を抱く騎士〜嘘つきな大工と逃亡王女の優しい誓い〜
【魂の石(宝石)】を体内に宿す、魔法の国クリスタリア。
国一番の魔法と剣の使い手でありながら、王位継承の争いから逃れるため、光の王女エレナはすべてを捨てて魔法のない人間の国『アイゼン王国』へと亡命する。
身分を隠し、孤独に潜伏する彼女が出会ったのは、無骨だがどこか優しい大工の青年・ガンだった。
「俺はこれでも大工だからな。あんたが抱えてる寂しさ、俺が半分背負いたい」
差し出されたゴツゴツとした温かい手。エレナはその不器用な優しさに救われ、二人はお互いに素性を隠したまま、ささやかな新婚生活を始める。
手作りの家具、初めての料理、そして重なり合う手のぬくもり。
二人のまわりには、いつも賑やかな大工仲間(?)たちも集まり、偽りの日常の中で、二人は確かに本物の愛を育んでいく。
──しかし、エレナは知らなかった。
愛する夫・ガンが、実は大工などではなく、現体制への下剋上を企てる冷徹な暗殺部隊『七誓(しちせい)の騎士団』の最年少騎士であることを。
そしてガンもまた知らなかった。自分の守る可愛いお嫁さんが、隣国の最高戦力たる王女であることを。
昼は新婚夫婦としてのほほんと愛を育み、夜は裏家業のプロとしてそれぞれの戦いに身を投じる二人。
お互いに大きな「嘘」を抱えたままの二人の生活は、やがて国家を揺るがす大きな運命へと巻き込まれていく──。
※平民騎士と逃亡王女が、偽りの新婚生活の中で本当の『王とは何か』を見つけるまでの、切なくも壮大な愛と誓いの物語。
国一番の魔法と剣の使い手でありながら、王位継承の争いから逃れるため、光の王女エレナはすべてを捨てて魔法のない人間の国『アイゼン王国』へと亡命する。
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