竜皇女と軟弱王子
空と地上の覇者、竜を従える国の皇女が突然やってきた。勇猛さと妖艶さを兼ね備えた彼女の目的は自分の伴侶。世界を巡って婿探しをしている中、この国に立ち寄ってきたらしい。どうやら目をつけている人物がいるらしく、城の人々は戦々恐々。その中で一人だけ、同じく不安を抱えながらもこの状況に危機感を持たない人物がいた。彼は周りの状況などお構い無しに、ひそかに憧れの竜に会いに行き愚痴をこぼしていたりしていたのだが……いつのまにか皇女の恋愛アドバイザーになっていた、責任という言葉から逃げ続けているあまっちょろい王子と、かなり必死に結婚相手を探す皇女のお話。
あなたにおすすめの小説
幼馴染しか見えない婚約者と白い結婚したので、夜明け前にさよならしました
公爵令嬢レティシアは、家同士の都合で伯爵アルフレッドに嫁ぐ。
けれど夫は結婚後もずっと幼馴染のシルヴィばかりを優先し、婚礼の夜から夫婦として触れ合おうともしなかった。名ばかりの妻として伯爵家を支え、領地経営まで立て直しても、彼にとってレティシアは“都合のいい伯爵夫人”でしかない。
やがて結婚一周年の夜、アルフレッドが自分を手放す気はない一方で、幼馴染を屋敷に迎え入れようとしている会話を聞いてしまったレティシアは、ついに決意する。
――もう、この結婚には見切りをつけよう。
夜明け前、彼女は離縁の準備を整え、伯爵邸を出奔。
身を寄せた北の港町で薬舗を手伝いながら、自分の力で生きる穏やかな日々を手に入れていく。そこで出会ったのは、身分ではなく一人の女性として彼女を尊重してくれる青年医師ノアだった。
一方、都合よく尽くしてくれる妻を失ったアルフレッドは、ようやく自分が何を失ったのかを思い知ることになる。
幼馴染ばかりを優先する婚約者との白い結婚に終止符を打ち、傷ついた公爵令嬢が新天地で本当の幸せを掴む、離縁から始まる逆転ラブストーリー。
婚約破棄されたので、王家の死亡通知を先に出しました
婚約破棄を告げられたセレスティアは、静かに微笑んだ。
「では、王家の救命措置を終了いたします」
その一言で、王国は大混乱。役目を終えたセレスティアは、晴れやかに旅立つ。
『婚約破棄ですか? 承知しました。では、借金の保証も打ち切りますね』 〜「感情がない」と捨てられた私、実は若き公爵様に溺愛されています〜
「君には感情がないみたいだ」
そう言われ、婚約者ディグセンから突然の婚約破棄を告げられた伯爵令嬢マリア。
けれどマリアは泣きも怒りもせず、淡々と告げる。
「承知しました。では、借金の保証も打ち切りますね」
婚約は終わっても、マリアの実家による侯爵家への支援は続く――。
なぜかそう思い込んでいたディグセンは、そこで初めて自分の選択の重さを知ることになる。
そして婚約を失ったマリアの前に現れたのは、この国でも大きな影響力を持つ若き公爵アーサル。
彼はなぜか、マリアとの距離を縮めていく――。
完璧な令嬢として生きてきたマリアが、自分でも知らなかった本当の気持ちを見つけていく、婚約破棄から始まる異世界恋愛。
全三話完結です。
捨てられた三歳の聖女ですが、辺境伯家に拾われたら家族全員が過保護でした
神殿で無能と決めつけられ、三歳で捨てられた少女リリア。
辺境伯家に保護された彼女は、厳つい辺境伯やお兄様たち、領民にまで溺愛されながら幸せな日々を送ることに。
けれど実はリリアは、数百年に一人現れる伝説級の聖女だった。
これは捨てられた幼女聖女が、たくさんの愛に包まれながら成長していく物語。
お飾りの妻を捨てたはずの旦那様が、私の荷物に縋って泣いています
若き伯爵テオバルトに嫁いだエルメリンダは、結婚初日から「愛する気はない」と告げられ、薄暗い別館に追いやられてお飾り妻として冷遇されていた。テオバルトは贅沢好きの愛人コルネリアを本館に住まわせ、エルメリンダを無能と嘲笑しながら、領地経営の実務や屋敷の差配をすべて彼女に押し付けていた。
耐え忍びながらも淡々と仕事をこなしていたエルメリンダだったが、ある日、テオバルトから一方的に離縁を言い渡される。コルネリアを正妻に迎えるため、エルメリンダを身一つで追い出すというのだ。エルメリンダは引き留めることもなく、静かに署名して屋敷を去る。
だが、彼女が去った瞬間から伯爵家は崩壊へと向かう。領地経営が完全に破綻し、愛人に財産を持ち逃げされ、破滅の淵に立たされたテオバルトは、別館に残されたエルメリンダのトランクを見つける。
そこに残されていた「ある真実」を知ったテオバルトは、かつて捨てた妻の荷物に縋りついて号泣する。一方、エルメリンダは隣領の筆頭公爵ヴァルデマールに迎えられ、自らの才覚を活かして真の幸せを掴み取っていく。
婚約者に五年ほっとかれてる間に、ちょっと取り返しのつかないことになっちゃったんですよね
「私は明日より隣国へと赴任する。君のような地味で退屈な女にかまっている暇はないから、大人しく待っているように」婚約者にそう言われて、大人しく暇つぶしをして待っていたら、なんだか……年下ハイスペイケメンに侍られるし大金は降って湧いてくるしで……。
『魔力ゼロの欠陥品』と蔑まれた伯爵令嬢、卒業パーティーで婚約破棄された瞬間に古代魔法が覚醒する ~虐げられ続けた三年間、倍返しでは足りない~
「貴様のような無能、我が国の王妃には相応しくない。婚約を破棄し、学園から追放する!」
王立魔道学園の卒業パーティー。きらびやかなシャンデリアの下、王太子エドワードの声が冷酷に響いた。彼の隣には、愛くるしい表情で私を嵌めた男爵令嬢、ミナが勝ち誇ったように寄り添っている。
伯爵令嬢のリリアーヌは、入学以来三年間、「魔力ゼロの欠陥品」として学園中の嘲笑を浴び続けてきた。
婚約者であるエドワードからは一度も顧みられず、同級生からはゴミのように扱われ、ミナの自作自演による「いじめ」の濡れ衣まで着せられ……。
それでも、父との「力を隠せ」という約束を守るため、泥を啜るような屈辱に耐え抜いてきた。
――だが、国からも学園からも捨てられた今、もうその約束を守る必要はない。
「さようなら、皆様。……私が消えた後、この国がどうなろうと知ったことではありませんわ」
リリアーヌが身につけていた「魔力封印の首飾り」を自ら引き千切った瞬間、会場は漆黒の魔力に包まれた。
彼女は無能などではない。失われた「古代魔法」をその身に宿す、真の魔道の主だったのだ。
絶望する王太子たちを余目に、隣国の伝説の魔術師アルベルトに拾われたリリアーヌ。
彼女の、残酷で、甘美な復讐劇が今、幕を開ける――。
『お前が運命の番だなんて最悪だ』と言われたので、魔女に愛を消してもらいました
竜族の王子フェリクスの成人の儀で、侯爵令嬢クロエに現れたのは運命の番紋。けれど彼が放ったのは「お前が番だなんて最悪だ」という残酷な言葉だった。
異母妹ばかりを愛する王子、家族に疎まれる日々に耐えきれなくなったクロエは、半地下に住む魔女へ願う。「この愛を消してください」と。
恋も嫉妬も失い、辺境で静かに生き直そうとした彼女のもとに、三年後、王宮から使者が現れる。異母妹の魅了が暴かれ、王子は今さら真実の愛を誓うが、クロエの心にはもう何も響かない。愛されなかった令嬢と、愛を取り戻したい竜王子。番たちの行く末は――。