スノウゴースト

小学生の頃、島田由布はゴーストに出会った。
ゴーストは目を奪われるほどに美しく、そしてどこか切なげで、雪降る駅のホームで、いつか来る列車を待ち続けて居た。
これは由布の幼い初恋の物語。雪に閉ざされた海の見える灰色の町で、けれども心だけは、鮮やかに色づいている。
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