転生OL、潰れかけの冒険者ギルドを再建します!~元事務職の受付嬢、赤字も不正も魔物の大群もまとめて解決!~
残業続きの事務職OLだった私は、締め日前夜に経費精算の一円の誤差を追いかけたまま力尽きた。
目覚めた場所は異世界の冒険者ギルド。私は受付嬢アリサ・ミルフォード、二十三歳になっていた。
剣も魔法も使えない。だけど帳簿なら読める。
ところが勤め先の辺境ギルドは、三か月後に閉鎖が決まっている潰れかけの職場だった。依頼書は積みっぱなし。掲示板は十年放置。お人好しのギルド長は「かわいそうだから」で報酬を上乗せし、帳簿には中身の書かれていない支出がずらりと並ぶ。そして毎月百八十万ゴルドの赤字。
「赤字は仕方ありません。でも、理由がわからない赤字は放置できません!」
番号札、比較表、冒険者適性管理表。前世で鍛えた事務スキルを武器に、アリサはギルドの立て直しに乗り出す。
改革に猛反発する古参冒険者。仲間を失い孤独を選んだ無愛想な元Sランク冒険者レオンハルト。無茶な依頼に挑もうとする新人たち。数字の向こうにいる一人ひとりと向き合ううちに、少しずつギルドに笑顔が戻っていく。
けれど帳簿を読み解くほどに、おかしな数字が浮かび上がってくる。
終わっていない依頼に支払われた報酬。相場とかけ離れた魔石の買取価格。書き換えられた記録。そして討伐依頼に出たまま帰らない冒険者たち。
これは本当に、ただの経営不振なのか。
小さなギルドの赤字の裏には、王国の冒険者制度そのものを揺るがす巨大な闇が潜んでいた。
数字は人を切り捨てるためではなく、人を守るために使うもの。
元事務職の受付嬢が、ペンと帳簿で世界の歪みを立て直していく。笑いあり、涙あり、ちょっぴり胸の熱くなるお仕事ファンタジー、開幕です!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
※この作品は「小説家になろう」でも同時投稿しています。
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