これは君を殺すためだけの一手だ。

 没落した政治家の娘、それが私である。

 だが、そんなことは珍しくもない。

 努力による努力を重ねて、才色令嬢と呼ばれるくらいには成長した。

 しかしそんなことは、詮無きことなのだ。こんなところでは、辿り着けないのだから。

 【必ず殺す】その時まで。
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